グリーフになるとどうなるのか?

グリーフ

grief

リーフになるとどうなるのか?

大切な人を亡くした時、心の中でおこっていること

死別後、大切な人を亡くしただけでなく、その人が与えてくれていた安心感や楽しかった経験、未来への希望など、多くの物が一緒にもぎ取られたように感じている人も多いでしょう。それは、死別がただ単に「大切な人がいなくなった」ということではないからなのです。
 
例えば、これまで「○○ちゃんのパパとママ」と呼ばれていたものが死別により「○○さん」に変わったりするように、死別は社会的な地位や肩書きの変化ももたらします。また、亡くなった大切な人と一緒に行くはずだった旅行などの未来の予定や、大切な人と一緒に住むために買った家での生活、お子さんを亡くした場合には、子どもの成長と共に描いていた未来像なども全て見えなくなり、自分の生きがいを失ったと感じる人もいるでしょう。尊敬していた会社の上司や目標としていた人物が亡くなった場合には、この先自分が何を目標に仕事をしたらいいのか、どんなふうに生きていったらいいのかと、自分が生きる意味までも見失うことがあります。

死別は、自分の心の中にあるその人と関わることによって生まれた様々なものを、大切な人と共に奪い去っていきます。人間は、死別を経験すると、大切な人が亡くなる前の状態に戻りたい、失ったものを取り戻したいと強く願うようになるために、元に戻ろう、取り戻そう、と必死にもがいてしまいます。しかし、大切な人がこの世にいなくなった今、大切な人と共にあった「元の自分」には永遠に戻ることは出来ません。「自分」という存在は大きく変わってしまったのです。大切な人がいない新しい環境で生きていかなくてはならないために、さまざまな感情が沸きあがって、苦い思いをすることになるのです。

あなたはおかしくなったわけではありません

自分と関わりの深い人が亡くなった時、多くの人が下記のような体験をしています。

お箸から考える地球環境
  • 動悸が激しくなったり、めまいがしたりする。
  • 食欲がない、又は食べ過ぎる。
  • 眠れなくなる、又は眠くて仕方がない。
  • 時間の感覚がなくなる。
  • 誰にも自分の気持ちをわかってもらえないと思う。
  • 生きていくのが辛いと感じる。
  • 話されたことを覚えていられない。
  • 涙が止まらない、又は涙が出ない。
  • 何も感じない、又はさまざまな感情がとめどなくあふれてくる。
  • 怒りがこみ上げてきたり、罪悪感や後悔にさいなまれる。
  • 不安で仕方がない。
  • 引きこもりがちになる。
これ以外にも、多くの人が大切な人との死別後に「自分はおかしくなってしまったのではないか」と感じるような体験をしています。今まで経験したことのない未知の世界に対して、心と頭、そして時には身体までが混乱してしまうのです。自分の感情や言動が今までとは大きく変わってしまっていることに対して、「自分がおかしくなったのではないか」と感じるようになります。

しかし、大切な人を亡くした時に、多くの人がどのような体験をするのかを知ることで、「自分はおかしくない」と思えるようになっていきます。自分の感情や振舞いなどが、ごく当たり前のことだと知ることは、気持ちを整理する手助けになります。心の中にどんな感情や考えが湧き上がったとしても、それは大切な人を亡くしたことに対するごく自然な反応ですから、安心してください。自分の感情に、自分自身で戸惑ったり、イライラすることもあるかもしれませんが、今は自分に優しくする時です。自分を責めたり、疑ったりせずに、ありのままの自分の気持ちでいて良いのです。

グリーフによって表れる影響

お箸から考える地球環境
大切な人を亡くした後は、自分の心だけではなく、自分の身体や人間関係、人生にも影響を及ぼし、それによって、心理状態や考え方、体調、行動などに変化が表れます。またこの中の1つが影響を受けると、他の部分にも影響が広がっていきます。

身体の傷とは違い、心の傷は目に見えるものではありませんから、他人には分かりにくいものです。さらに、大切な人を亡くしたことによって湧き上がってくる感情は、日常的に抑え込んでいることが多い為、周りの人になかなか気づいてもらえません。その結果、ストレスやフラストレーションがたまり、身体をはじめとするさまざまな部分にその影響が出てしまうのです。

グリーフによって影響を受ける「4つのエリア」

影響 反応と症状
1
身体への影響
大切な人を亡くした後に、免疫力の低下や、動悸、息切れ、息苦しさ、疲労感、頭痛や吐き気、睡眠や食欲への影響、めまいやふらつき、胃や肺の痛み、肩こり、首のこり、体力の低下、心理に起因する身体症状(故人と同じ場所が痛くなるなど)といった症状が現れることがあります。グリーフに伴うストレスに遭遇すると、自然と身体の免疫力・抵抗力が下がると言われています。

そこで
①水分を充分に取る(1日に1~2リットル)
②少なくとも2、3回は横になる
③20~30分散歩をする

の3点に気をつける必要があります。これらのことは免疫力や体力が落ちないようにするために必要なことです。

2
感情への影響
グリーフによって波のように変化する感情は、周囲の人間だけでなく、時として自分でも受け入れにくいものです。これは本来、自分の悲しみを周囲の人に気づいてもらいたいという無意識のサインなのです。感情的に影響を受けると、悲しみ、絶望感、罪悪感、怒り、無感覚、無関心、そして感情の変化や起伏が激しくなるなど、感情面において様々な体験をすることになります。
3
人間関係への影響
切な人が亡くなった後に、疎外感や孤独感を感じたり、人を信じられなくなるなどによって、自分と周囲の人との関係が変化することがあります。また、コミュニティから孤立してしまったり、サポートする人がいなくなってしまうこともあります。
4
人生への影響
大切な人が亡くなると、自分が生き続けるための「生きがい」を見つけにくくなり、
自分に対して「なぜ、行き続けなければならないのか?」とか「生きる意味がどこにあるのか?」といった疑問を持つことが多くなります。また、信仰している宗教がある場合には、神や仏などの信仰対象や存在への疑問が湧き上がり、今まで信じてきたものが信じられなくなるようなこともあります。

”株式会社ジーエスアイ「大切な人を亡くしたとき」より抜粋”
監修 株式会社ジーエスアイ 代表 橋爪 謙一郎
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小金井祭典株式会社 代表取締役社長 是枝 嗣人

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