セミナーレポート

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薔薇の根『生きることと死ぬこと~シュタイナーの死生観に学ぶ』2022.2.15.

これから楽交@武蔵野vol.38

2022年 2月 15日

テーマ : 薔薇の根

☆「薔薇の根」  金子みすゞ

はじめて咲いた薔薇は 紅い大きな薔薇だ

土のなかで根が思う 「うれしいな うれしいな」

二年めにゃ 三つ 紅い大きな薔薇だ

土のなかで根が思う 「また咲いた また咲いた」

三年めにゃ 七つ 紅い大きな薔薇だ

土のなかで根が思う 「はじめの花は なぜ咲かぬ」

 

☆金子みすゞ 1903年4月11日~1930年3月10日 山口県仙崎

大正時代末期から昭和時代初期にかけて活躍した日本の童謡詩人

参考図書 「童謡詩人 金子みすゞの宇宙―みんなちがって、みんないい。-」

矢崎節夫著

 

☆金子みすゞの詩がどのような土地で生まれたのか?と、小野先生は捕鯨が盛んだった港町仙崎を訪ねました。

作品「蜂と神様」などで言う、みすゞにとっての「神様」とは何なのでしょう。

キリスト教でもない、神道でもない、仏様に近いような、

縄文文化やアイヌ民族の自然霊のような創造神ではないか。

 

☆みすゞの詩を読んで

「今(時)  ここに(場)  在る(存在)」

ここに行き着かないと、幸せはありえない。

皆がそう思えたときに、空間が変わる。

今のものは、今でしか出会えない。

鏡像ではない実像、仮想ではない現実という共通認識を持つ共感の世界。

そこで私たち一人一人の中に、平和の種を蒔く → 世界の平和につながる。

 

☆相対するもの

昼         夜

明         暗

動         静

暑         寒

生         死

生きている命  死んでいる命

 

☆生きるも、死ぬも、一つの命

肉体が死んでも、消えないものがある。

死は乗り換え駅のようなもの。

肉体の死は、精神界の誕生でもある。

悲しみがあれば、喜びもある。

だから、人をどのように看取るか、その人の魂をどのように天に送るかが重要になってくる。

 

☆薔薇の実

 

☆みんなで歌おう♪  『鎮魂』

「よろこびのうた」

ひかりにかがやく あさひをあびて

いのちの恵みを 心にひめて

 

おもいを一つに つなげていけば

あふれるよろこび みんなも笑顔

 

 

やみ夜の山みち ひとりで行けば

もりの―おくから あやしいひびき

 

たきび―かこんで あつまるやから(なかま・族)

手にてをつないで ふしぎな踊り

 

「ふたつで一つ」の歌

おんなも おとこも 思いは一つ

南も北でも 生きてる地球

 

死ぬるも生きるも ひとつのいのち

みんなで 進もう よみがえりの日

 

もりのくまさんより

 

☆参加者の声

大人になると、人と一緒に歌を歌う機会はほとんどなかったけれど、今日ここで皆で歌ってとても楽しかった。

同じ釜の飯を食うと親しくなれると言うが、一緒に声を合わせて歌うと、同じような意味で親しくなれた気がした。

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